外国の経済を知る

OCO注文のメリット・デメリット

OCO注文は同時に2つの注文を出し、一方が約定したらもう一方が自動的にキャンセルされるという注文方法です。
逆指値を指定することができるので一回の注文で利益確定ポイントと損切りポイントを同時に指定することが出来ます。
OCO注文は新規で立てるポジションに使うことも、すでに立てたポジションに対して使うこともできます。
注文を立てたはいいけれど、席を離れなければいけないときなどは便利ですね。
また、ポジションを立てたときにはすでに利益確定ポイントと損切りポイントがセットされているので、エントリーした瞬間に大きく相場が動いた際の予想外の損失を限定することができます。

FXのOCO注文のメリットは手間を軽減できることだけではありません。
人間は含み益は早く確定したく、含み損はプラスに転じるまで待ちたいと思ってしまう生き物です。
しかしそんなときに限って相場は思惑と逆方向に動きます。
それを繰り返すと損大利小で勝率は良くても資金は減り続けるという負の連鎖に陥ってしまいます。
そういう人こそOCO注文がお勧めです。
エントリーしたらOCOで損切りと利益確定を設定してパソコンを落としてしまえば余計な感情をはさまず、ロジック通りのトレードをすることができます。

ただOCO注文も万能ではありません。
せっかく相場に勢いがついて目的の利益確定ポイントまで伸びても、機械的に決済が行われます。
そのときの相場がもっと伸びる相場であったら利益が縮小してしまいます。
そういう意味では、損切りポイントだけ確定しておいて定期的にチャートをチェックし、利益確定ポイントをつど修正していったほうが良いかもしれません。

またOCO注文はポジションの一部決済には対応していません。
一応の利益確定ポイントまで到達したので半分だけ決済して利益を確保し、残りは損切りをプラスマイナスゼロに修正したうえで利益確定ポイントをもっと先にする、といった戦略がとれません。

結局は最終的に人間の裁量判断に勝るものはないというところでしょうか。
メリットとデメリットを把握し、その時々のシチュエーションにあわせて上手に使い分けるのが得策のようです。