外国の経済を知る

スマートフォンで手軽にFX

ブロードバンドの普及に伴って、FXがメジャーになり始めたとき、トレードは当然のことながらパソコンがなければできませんでした。
ほとんどがホームページ上でJAVAやFlashで作られたプログラムで行われていたため、動きが緩慢でスキャルピングなど出来るはずもなかったのです。
ほとんどのトレーダーがデイトレやスイングトレードといった比較的長時間のトレードをメインにしていました。

しかしあれから数年。
パソコンのスペックは飛躍的に上がり、トレードに使うのは専用ソフトが主流になりました。
画面は見やすく、複雑な注文をボタン一発でできるようになりました。
この流れを作った立役者がロシアでつくられたメタトレーダーというソフトです。
操作性がきわめて優秀だったのと同時に、ユーザーがEAというプログラムを組むことでロジックに沿った自動売買もできることが大きなアドバンテージになりました。
ちなみに、メタトレーダーは現在バージョン5が最新ですが、自動売買用のEAはほとんどが旧タイプのバージョン4を想定して作られています。

トレード用ソフトの進化はとどまるところを知りません。
今、FXはパソコンがなければできないという常識もなくなろうとしています。
そう、スマートフォンです。

前述のメタトレーダーはもちろん、ほとんどのFX業者はスマートフォン用のトレードツールを提供しています。
もっとも、パソコンに比べると画面は狭いですから、長期間のチャートの検証や、いくつもインディケーターを表示しての売買は難しいでしょう。
特にメタトレーダーはエントリーと決済を数回クリックしないとできないので、スキャルピングには向きません。

ただ、チャートだけで上げどまり、下げ止まり、抵抗線、支持線といったトレンドを把握できる人であれば、いちいちパソコンをつけるより、手軽にFXができます。
実際、スマートフォンにしてから、パソコンをあまり開かなくなったというトレーダーもいます。

スマートフォンをお持ちの方は、自分の力量・トレードスタイル・生活環境などに合わせて役立ててみてください。