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IFD注文のメリット・デメリット

IFD注文は正式にはIF-DONE注文と言います。
意味合いとしては条件に合ったら入る注文です。

1ドル90円まで下がるのを待ってからロングエントリーして、100円で決済したい。
1ドル100円まで上がってからショートエントリーして110円で損切りしたい。
といった注文を一発で入れることができます。
その際、注文の有効期限を指定することができますので、思わぬところで注文が入ってしまうのを防ぐこともできます。

IFD注文は1つのエントリーポイントに対して、1つの決済ポイントしか指定することができません。
そのため、損切りポイントまでまとめて指定できるIFO注文の方が使い勝手は上です。

ただモノは考えよう。
損切りポイントは切り上げる(ロングの場合)ことはあっても切り下げることはあってはいけないので、基本的には動きません。
しかし利益確定ポイントはもっと伸びるようであればどんどん伸ばして利益を拡大するべきです。
そのため、ある程度チャートを見ることができる人は問答無用に利益を確定してしまうIFO注文よりIFD注文の方が使いでがあるかも知れません。
たとえばエントリーが入ったら、1時間ごとにチャートをチェックしてその際に損切りポイントを上げていく、というようにすれば手動のトレール注文を入れることができます。
しかも自動のトレール注文と違って、損切り幅はその都度自分で変えることができるので、より相場にマッチした値幅を振ることができます。

エントリーと同時に損切りポイントを入れるのはとても大切なことです。

まず第一に、相場では何が起こるかわかりません。
エントリーした瞬間に、損切りポイントを入れる暇もなく相場が急騰や急沸してしまったら大きな損失をかぶってしまいます。

そして第二に、エントリーする際にどれくらいの損失リスクがあるのかを把握することができます。
損切りの下手な人は損切りポイントをエントリーが終わってから考えます。
これでは損切りポイントを入力する段階までいくらの損失リスクがあるかわかりませんから、資金管理ができません。

直近の高値や安値、ボリンジャーバンドにタッチしたら損切りなど、ちゃんとルールを持っている人はまだマシです。
ですが、エントリーポイントから損切りポイントまで何PIPSあるのかわかっている人は意外に少ないものです。
これでは1回負けただけでゲームオーバーということになりかねません。
しっかりとリスクコントロールができるトレーダーを目指して、IFD注文を上手に使いこなしてくださいね。