外国の経済を知る

日本にはどれくらいのFX会社があるのか

日本国内で正式に金融庁に届け出を出して正規で運用しているFX会社は約100社あります。
ただ、FX業界は戦国時代さながら。
新規参入業者・撤退・譲渡が常に起こっているので数が定まるときがありません。
そのためここでは約100社と表記しました。

またFX会社は日本国内に本社を持つ会社だけでなく、本社を国外に持つ会社も使うことができます。
国内の最大25倍という低レバレッジにうんざりしたトレーダーは、国内のFX会社に見切りをつけ、どんどん海外に口座を移しています。
業者側も資金が多く、手数料を多く取れる日本人の顧客をとろうと大がかりなキャンペーンを打っています。

それが面白くないのか、金融庁は海外のFX会社を親の敵とでも言わんばかりに取り締まっています。
また、国内会社と海外会社であからさまな税制面の差を付けています。
しかし、それでも海外口座を使う日本人トレーダーは後を絶ちません。

トレーダーが海外のFX会社を使うのには、レバレッジの他にもう一つ大きな理由があります。
それがメタトレーダーの存在です。

メタトレーダーはロシアで開発されたトレードソフト。
使いやすいインターフェイスに加え、EAを使った自動売買をすることができることから、世界中に愛用者がいます。
しかし、日本国内のFX会社でメタトレーダーを使うことができる会社はサイバーエージェント、FXCMなど数社しかありません。
裁量トレードはともかく、自動売買をメインにするシストレ愛好者は少ない選択肢の中から口座を開設しなければいけません。

また、国内でメタトレーダー口座と裁量トレード向け口座を開設している業者の場合、メタトレーダー口座の方が明らかにスプレッドが広くなっています。
日本のFX会社は世界でもトップクラスの狭いスプレッドを提供してくれていますが、メタトレーダー口座に関して言えば、海外口座とほとんど変わりません。
さらに裁量トレード向け口座だとスワップ金利だけを出金できる会社があるのですが、メタトレーダー口座ではありません。
このような理由から、メタトレーダーを使いたいトレーダーは国内口座より海外口座に魅力を感じているのです。